CentOS 6.2 に Postfix、Dovecot をインストールする
場面は多くないですが、時折、簡単に使えるメールサーバが欲しいなぁという時があります。
これまでは、Web 検索して、構築して、使うって感じでしたが、毎回毎回時さすがに間がもったいないので ( なぜか上手くいかない場合もあるし )、さっと Postfix + Dovecot の環境作れるメモを残しておきます。
あくまで検証用ということで、最小限の設定 ( 必要ない設定があるかも・・・ ) という感じです。
1. Postfix
yum -y install postfix
1-2. /etc/postfix/main.cf を編集する
/etc/postfix/main.cf の最後あたりに以下を追記する。
myhostname = centos62.example.com mydomain = example.com myorigin = $mydomain inet_interfaces = all mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost, $mydomain
※ inet_interfaces に関しては既に「inet_interfaces = localhost」な設定が存在するので、こいつはコメントアウトしておく。
1-3. 再起動する
/etc/init.d/postfix restart
再起動後、ポート 25 で LISTEN しているかぐらいを確認しておく。
2. Dovecot
yum -y install dovecot
2-2. /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf を編集する
/etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf の最後あたりに以下を追記する。
mail_location = mbox:~/mail:INBOX=/var/spool/mail/%u disable_plaintext_auth = no ssl = no auth_mechanisms = plain login
2-3. 再起動する
/etc/init.d/dovecot restart
再起動後、ポート 110 で LISTEN しているかぐらいを確認しておく。
理由はわかりませんが、メールボックスのパーミッションを変更する。これしないと「Error: Couldn't open INBOX: Internal error occurred. Refer to server log for more information.」なエラーが出ちゃう。
chmod 0600 /var/spool/mail/*
簡単ですが、以上です。
[ 環境情報 ]
CentOS 6.2
Postfix 2.6
Dovecot 2.0.9
■ 追記
上記はメールの保存形式が mbox フォーマットになりますが、Maildir 形式で保存する設定も調べてみたので追記しておきます。
1. Postfix
/etc/postfix/main.cf に以下を追記する。
home_mailbox = Maildir/
2. Dovecot
/etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf の mail_location の設定を以下に変更する。
mail_location = maildir:~/Maildir
( 必要であれば ) ユーザを作成して、ユーザのホームディレクトリに Maildir 形式に必要なディレクトリを作成する。
useradd mailtest2 passwd mailtest2 su - mailtest2 mkdir -p Maildir/new mkdir -p Maildir/cur mkdir -p Maildir/tmp
あとは、Postfix、Dovecot 再起動すると Maildir 形式でメールが保存されます。
メール送信すると、Maildir/new 配下にメールが保存される。
[mailtest2@centos62 ~]$ ll Maildir/new 合計 4 -rw------- 1 mailtest2 mailtest2 1339 4月 19 01:56 2015 1429376180.Vfd00I20e5fM875524.centos62
既読にすると、Maildir/cur に移動する。
[mailtest2@centos62 ~]$ ll Maildir/cur 合計 4 -rw------- 1 mailtest2 mailtest2 1339 4月 19 01:56 2015 1429376180.Vfd00I20e5fM875524.centos62:2,S